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結婚前、たくさん理想がありました。

妻の誕生日には、夫は仕事を休み1日祝う。できればサプライズ。
一緒にいる時は常にお互いに注意を払う。聞き逃し、聞き間違いなんてありえない。
子供を育てる。
ゲームなんてしない。
専業主婦。
夫にはイニシアチブをとってほしい。
月に一回記念日にお花を買ってくる。
などなど。

理想の夫になって欲しくて怒ってばっかりいました。

何にも言わなくても気持ちを察して動いてくれるようになってほしい。

でもでも、、、

やってと言ってやってもらうことは、あんまり嬉しくない。虚しい。
例えば、明日は記念日だね、と促してのお花は嬉しくない。
最初の気持ちに戻ってといっても、自分が戻れない事に愕然として落ち込んだ。

そして
私が求めていたものは、全て表面上のものでした。

今に目を向けると、前より好きになっているし、違う形での頼りがいや、尊敬が生まれていた。
二人の関係を理想にしていくための努力をしてきたからこそ、「理想じゃない理想」（もっといい理想）もあるんだなと気づくことができました。

かわいい夫。
ひょうきんな夫。
仕事で楽しんでいる夫。
仕事でリーダーシップを発揮している夫。
ときにはついてくるだけの夫。
瓶の蓋を開けられない夫。
奇跡的に瓶の蓋を開けられたときの嬉しさ。
掃除好きの夫。
私は掃除が苦手で嫌い。
二人で成長しあえることが何よりの幸せですね。